さて、早いもので、今年も3月になりました。あと数週間で、コロナによる、緊急事態制限が出てから、一年になりますね。まだまだ、ロックダウンによる影響を受け、大変な状況であるビジネスも多々あると思いますが、その一方で、安定した雇用状態の人たちは、出費がかなり減り、貯蓄が増えているという現実もあり、それも住宅市場の活性化に影響を与えていると思います。

住宅市場は、今年に入り、このモーゲッジ率の史上稀に見る低金利と、家に対する思い入れが高まったことも相成り、売買件数も増え、売り手市場でスタートしましたが、この傾向は、2月も引き続き数字で現れています。特に、トロント郊外の戸建の人気が高まり、価格はかなり上昇しています。そして、GTAの全住宅タイプの平均売買価格が1ミリオンを越え、$1,045,488となりました。

コンドミニアムに関しては、2月は、前年比、約65%増しのセールス状況と、かなり需要が高まっています。平均価格に関しては、前年同時期より、少し下がってはいますが、これも、昨年の後半にかけての売り物件数の上昇ににより、供給が増えているためですが、このままコンドのセールス数の伸びが続けば、価格もすぐに上昇していくと思われます。

売買件数

トロントリージョナル不動産協会によりますと、MLSシステムを通した、グレータートロント地区の、2月度の住宅売買件数は、10,970件と報告されました。前年同時期と比べると52.5%増しです。また、季節調整の先月1月からは、15.9%の増しとなりました。

平均売買価格

2月度の平均売買価格については、グレータートロント地区全般で、$1,045,488でした。この平均値は、昨年同時期と比べ、14.9%の上昇となります。また、季節調整では、前月1月と比べますと、2.3%増しとなりました。

2月度の新売り出し物件

2月度は、GTAで15,137件の新しい物件が市場に売り出されました。これは、昨年同時期の42.6%増しとなります。

グレータートロントエリア全体

トロント市

ヨーク地区(Richmond Hill, Markham, Vaughan など)

ミササガ市

ダーラム地区(Ajax, Pikering, Whitby, Oshawaなど)

ブランプトン市

オークビル市

2月度、2016年から2021年までの平均売買価格、市場物件数、平均売買価格