色々あった、この2020年ですが、早いもので、もう12月、最後の月ですね。残念なことに、トロントとピール地区では、コロナ第二波により、2度目のロックダウンとなってしまい、今年は、例年とは全く違う、ホリデーシーズンを迎えることになりますね。

幸い、来年初めには、ワクチンもカナダに届くようですし、2021年は、明るいニュースも増えるのではないかと期待しています。まずは、この時期、寒くなってきたので、体調に気をつけ、今年を乗り切りたいものですね。

さて、11月度の、トロント地区不動産協会の統計が出ましたので、お伝えします。夏以降活発となっていた不動産市場は、11月も全体的に見て、引き続き売買件数、平均値共に上向きの状況となりました。ただ、特にトロント市内のコンドミニアムに関しては、停滞がみられ、平均価格にもそれが反映されています。

売買件数

トロントリージョナル不動産協会によりますと、MLSシステムを通した、グレータートロント地区の、11月度の住宅売買件数は、 8,766件と報告されました。前年同時期と比べると24.3%増しです。また、季節調整の先月10月からは、2.1%の減少となりました。

平均売買価格

11月度の平均売買価格については、グレータートロント地区全般で、$955,615でした。この平均値は、昨年同時期と比べ、13.3%の上昇となります。また、季節調整では、前月10月と比べますと、0.8%増しとなりました。

11月の新売り出し物件数

11月度は、GTAで11,545件の新しい物件が市場に売り出されました。これは、昨年同時期の33.5%増しとなります。

下記は、2016年の12月から、2020年11月までの平均売買価格を点で記した表です。これを見ると、2017年の価格急騰、そしてその後の価格調整、また最近では、コロナ渦の始まる直前、1、2月にかなり大きな値上がりの傾向が見られています。コロナにより、値段調整されましたが、この現象により、2017年夏以降のような、価格下落が避けられ、住宅市場の大きな変動を免れたと言えるでしょう。

グレータートロントエリア全体

トロント市

ヨーク地区(Richmond Hill, Markham, Vaughan など)

ミササガ市

ダーラム地区(Ajax, Pikering, Whitby, Oshawaなど)

ブランプトン市

オークビル市