2023年3月、グレータートロントエリア(GTA)の住宅市場の状況が、活発化の方向に向かいました。2022年の同時期に比べ、販売数がリスティングの増加割合より増加を占めたことから、買い手間での競争が増加していると示唆されています。平均売買価格は、2022年5月以来初めて平均リスト価格を上回りました。

「第1四半期を通じて、トロント地域不動産委員会(TRREB)のメンバーからは、多くのGTA地区で買い手間での競争が激化していると報告されていました。最新の統計データもそれを裏付けています」と、TRREBのポール・バロン会長は述べました。「最近の消費者調査も、所有住宅への需要が今年も回復し続けることを示唆しています。高い平均家賃が所有コストにより近づく中、ファーストタイムバイヤーが回復を牽引することになるでしょう。」

GTAの不動産業者は、TRREBのMLS®システムを通じて2023年3月に6,896件の販売を報告しました。これは、2022年3月に比べて36.5%減少しています。月間ベースでは、実際の販売数と季節調整後の販売数が増加しました。新規リスティングは、前年同月比で減少していますが、年間率でより大幅な減少率を示し、昨年よりも緊張した市場状況を示唆しています。

「低いインフレ率と金融市場の不確実性が、中期国債利回りの低下をもたらしました。これは、今年も低い固定金利借り入れコストにつながります。特に、後半2023年に売価に上昇圧力がかかる中、住宅所有の観点から見ると、低い借入コストは支援する役割を果たすでしょう。」と、TRREBのジェイソン・マーサー市場アナリストは述べました。

MLS®の住宅価格指数の複合基準値は前年比で16.2%減少しましたが、実際の月次および季節調整済みの基準値では前月比で上昇しました。同様に、平均販売価格は前年比で14.6%減少し、$1,108,606となりました。平均販売価格は実際の月次および季節調整済みの基準値で前月比で上昇しました。

「人口の増加が移民を背景に記録的なペースで続くことから、ファーストタイムバイヤーの購入意向は強いままでしょう。しかし、売り出し中の住宅の数が依然として少ない見込みであるため、十分な賃貸供給があることも重要です。残念ながら、現在のところそれは備わっていません。今後数年間にわたり、目的別に建設された賃貸住宅の供給を増やすために政策が焦点を当てる必要があります」とTRREBのCEOであるジョン・ディミケレ氏は述べました。

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