2019年も、早いもので、もう、2ヶ月目に入りました。トロントの不動産市場は、春が一番活発となります。このスプリングマーケットは、年により、始まる時期が若干変わってきます。特に、天候にも左右され、寒さが厳しい年は、この春のマーケットも遅れる傾向があります。天候も良く、市場が活発な年は、1月後半から、すでに春のマーケットに入ることもありますが、通常は、3月から6月ごろとなります。

さて、今年初めての、一月の数字が出ましたので、お知らせします。一月のトロント不動産協会管轄内の売買件数は、4009件、また、平均売買価格は、$748、328でした。前年同時期からすると、売買数では、ほとんど変わらず、0.6%増し、また、平均価格では、1.7%増しとなりました。市場傾向を見る場合に、売買件数と合わせて、重要な数字として、市場に出ている物件数から出す、Month of Inventoryがあります。そこでは、今の売買件数をもとに、今出ている物件が何ヶ月で売り尽くされるを見るわけですが、その月数が、4−5ヶ月で、バランスマーケット、それより短い場合は、売り手市場、長い場合は、買い手市場と言われています。

先月の段階で、Month of Inventoryは、2.98、約3ヶ月です。したがって、バランスマーケットに近い、売り手市場となります。この緩やかに上昇していく、現在の市場は、売り手にとっても、買い手にとっても、理想的な状況だと言えます。ただ、近年の価格上昇で、やはり、買い手、特にファーストタイムバイヤーにとっては、厳しい状況ではあります。実際、Ipsosの統計によると、ファーストタイムバイヤーのピーク時、2015年から2016年に比べると、ファーストタイムバイヤーの比率は、近年下がっています。

さて、これから春のマーケットがどうなるか、注目したいと思います。