11月度のトロント不動産協会の統計が出ました。11月の平均売買価格は、$788,345で、昨年同時期より、3.5%上昇です。これを年間を通し、今年1月から11月まででみると、年間平均売買価格、$785,953で、昨年の1月から11月までの数字より、5%減となります。2017年の春の急激な上昇のマーケットを反映していますが、トロントGTAの不動産市場は、穏やかな上昇傾向を続けております。コンドミニアムは相変わらず、値段上昇が続いています。

左の表は、2014年12月から、今年の11月までの、トロント不動産協会管轄内の、全ての住居の売買平均値の推移です。これを観ると、いかに、2017年2月から5月が、異常な市場の動きをみせており、昨年春の市場の異常なまでの、値段上昇が伺われます。その時点から比較すると、昨年夏、秋と、急に値が下がったようにみれますが、逆に2017年の春を抜けば、市場は、なだらかな上昇となります。

昨年4月に政府が、非居住者購入者に対する15%の購入税をふくめ、住宅に関する法令を出したことにより、一時的に、不動産価格減少となりましたが、そのため、バブルのような、長期に及ぶネガティブな影響を受けることなく、バランスの取れた市場に早く戻れたため、トロント、GTAの不動産市場に、いい影響を与えたといえるでしょう。