Covid-19による、非常事態宣言が出て、すでに7週間が過ぎました。月日の経つのは早いですね。なんだか、この自粛体制が、当たり前になってきた今日この頃ですが、本日、オンタリオ州でも、今週末から、少しづつビジネスの自粛緩和を始めるとの発表があり、回復にむけ、進み出したようです。このまま慎重にコロナ収束と、経済回復に向かってくれるといいですね。

さて、昨日、トロント地区不動産協会は、4月の不動産売買統計を発表しました。予想通り、売買件数は、昨年同時期より、67%減の2,975件、平均売買価格は、昨年とほぼ変わらず、$821,392となりました。(2020年度平均価格$881,565)この数字は、予想通りと言えるでしょう。売買件数の減少に比例し、新しい売り物件数も減っています。

上の表に出ていますが、Month of Inventoryは、需要供給の関係の目安で、バランスマーケットは、4〜6ヶ月、4ヶ月以内は、売り手市場、6ヶ月以上は、買い手市場です。4月は、今年の初めに比べ、MOIの数値が大きくなっていますが、まだ、売り手市場です。

今後、自粛が緩和され、経済に動きが見えてくると、不動産も徐々に動きが出てくるでしょう。基本的には、消費者のコンフィデンスが戻る事にかかってくると思いますが、今回の不動産の停滞は経済モデルの危機ではありませんので、これから不動産価格がが大きく減少することはないと思われます。逆に、このような外部の影響による、不動産停滞期がなかったら、不動産は今年はじめから、急騰の兆しを見せていたので、その調子で行けば、2017年の春に起こった現象のように、遅かれ早かれ、下落、困惑の市場に陥っていたのではないか想像します。今回の不動産停滞は、より健康的な不動産の動きに向けての調整時期になったのではないでしょうか。