早いもので、もう8月。今年は本当に色々ある年だったので、月日の経つのがいつもより早く感じます。まだまだ新型コロナに関しては、先が見えませんが、トロントエリアでは、みんな、屋内はマスク着様することが定着してきましたね。ステージ3になって、かなり、緩和されてきたので、見学不可だったコンドミニアムも、見学可能になり、ニューノーマルが定着してきました。

さて、グレータートロントエリアの7月度の、トロントエリア不動産協会の出した統計につき、ご案内します。売買件数、平均価格共に、予想を上回る活発な不動産市場となっています。

売買件数

トロント地区不動産協会によりますと、MLSシステムを通した、グレータートロント地区の、7月度の住宅売買件数は、11,081件と報告されました。前年同時期と比べると、29.5%増しで、7月度の新記録となりました。また、季節調整では、先月6月からは、49.5%増しとなりました。

平均売買価格

一方、7月度の平均売買価格については、グレータートロント地区全般で、$943,710でした。この平均値は、昨年同時期と比べ、16.9%の上昇となります。また、季節調整では、前月5月と比べますと、5.5%上昇しています。

7月に出た売り出し物件数

7月度は、トータルで、17,959件の新しい物件が市場に出て、昨年の7月度に比べ、24.7%増えています。通常7月は、学校が夏休みで、家族旅行など、地元にいない人も多く、トロント地区の売買活動は停滞します。しかし、今年は、新型コロナの影響で、停滞していた春の市場の押し寄せと、人が旅行などに出かけないなどの理由で、異例な夏の不動産売買の活発さを見せています。

Covid-19で、経済的に打撃を受けた人も多いですが、安定した職業を持っている人や、専門職の人たちは、比較的経済的影響も少なく、現在、歴史的に低いレートのモーゲッジを組んで、家を購入しようとするバイヤーが多くいるというのが、現状です。

また、この新型コロナによる緊急事態宣言により、多くの方が、家にいる時間が増え、住みよい環境がより必要となった、また、それに気づいたということも、現在の不動産売買の活性の要因となっているのではないでしょうか。

* Sesonally Adjusted - CREAが実施する暫定的な季節調整。通常の季節変動を削除することで、月次の変化と根本的な傾向をより有意義に分析できます。