6月のトロント地区不動産協会が出した統計によると、6月に、経済の再開が進んだ状況に伴い、住宅販売件数、売買平均価格共に、かなり前向きな統計結果となりました。

Covid-19の勃発までに、今年はかなり需要が高まっており、自粛制限により、この住宅需要はさらに高まってこのような結果になったと思われます。現在、まだ回復初期ですが、このまま、コロナの第2波などによる大きな後退要因がなければ、今年後半は、引き続き活発な市況となるでしょう。

売買件数

トロント地区不動産協会によりますと、MLSシステムを通した、グレータートロント地区の、6月度の住宅売買件数は、8,701件と報告されました。前年同時期と比べると、1.4%の減少で、ほぼ昨年レベルに復活、先月、5月と比べると、83.8%増しとなりました。

平均売買価格

一方、6月度の平均売買価格については、グレータートロント地区全般で、$930,869でした。この平均値は、昨年同時期と比べ、11.9%の上昇となります。また、前月5月と比べますと、9.8%上昇しています。

6月に出た売り出し物件数

6月度は、16,153件の新リスティング数で、昨年の6月に比べ、2、1%増えています。

新らしく市場に出る物件として、6月は、昨年レベルを超えていますが、過去3ヶ月間の低い売り物件数の影響で、在庫数としては、昨年度の6月より、30%ほど少なくなっています。このまま、供給が需要に追いつかないと、価格上昇に拍車をかけて、逆に市場のバランスを崩すことになりかねません。今後、今年後半の需要と供給のバランスに注目していく必要があるでしょう。