カナダでの住宅購入をする場合、家の価格以外に、クロージングコストと言われる諸経費がかかります。弁護士費用、ランドトランスファータックス、インスペクション、引っ越し代などが主ですが、特に、住宅購入が初めての方のには、少しでも費用の足しになるものがあるとありがたいですよね。ここでは、ファーストタイムバイアーの人が利用できる、5つのプログラムをご紹介します。

The Home Buyers’ Plan (HBP)住宅購入者プラン

これは、カナダ税務局によるこの連邦プログラムで、最初の家を建てたり購入したりするためのローンとして、登録済みの退職貯蓄プラン(RRSP)から最大35,000ドルを非課税で引き出すことができます。

HBPの資格を得るには、初めての住宅購入者であり、購入または建設の契約を結んでおり、購入後、もしくは、家が入居可能となる一年以内に、対象となる住宅に居住する必要があります。 RRSPから1回、または同じ暦年内に複数回の引き出しを行うことができます。ただし、資金が最初に引き出されてから2年目から、15年以内にHBPローンを返済する必要があります。

新築住宅のHST/GSTの還付金

カナダで新築の不動産を購入する購入者を対象としたGST / HST新築住宅還付金により、購入者は、支払う税金の一部を回収することができます。

資格を得るには、新しい家を購入または建設するか、またその物件は、購入者のの主な居住地でなければなりません。フローティングホームとモービルハウス、および少なくとも20年間リースされている土地もリベートの対象となります。

ファーストタイムバイヤーのインセンティブ

カナダ抵当住宅公社(CMHC)によって監督されているこのファーストタイム購入者インセンティブプログラムは、連邦政府との共有抵当で毎月の支払いを減らすことを目的としています。

購入者は、物件の購入価格の5%または10%をインセンティブとして受け取り頭金の一部として利用することができます。 このインセンティブは、25年以内に、または住宅が売却されたときに、返金することになります。返金額は、受け取った時と同じパーセンテージ値が適用となります。また、このインセンティブはいつでも、違約金なしで全額返済することができます。

ファーストタイム住宅購入者インセンティブの対象となるには、世帯収入が120,000ドル以下で、借入総額が適格収入の4倍未満、頭金の最低要件を満たしている必要があります。

住宅購入者の税額控除(HBTC)

対象となる住宅を購入したファーストタイムバイヤーは、住宅購入者の税額控除(Home Buyer Tax Credit)で、最大5,000ドルの税金控除を受け取ることができます。

この税金控除は、一戸建て、半戸建て、マンション、タウンハウスなど、完成または建設中のほとんどの住宅タイプが対象となります。ただし、これらの住宅のいずれについても、購入後1年以内に居住する意図が必要です。

土地譲渡税(ランドトランスファータックス)の還付

オンタリオ州、ブリティッシュコロンビア州、プリンスエドワードアイランド州では、初めて住宅を購入する人は土地譲渡税の減税を受けることができます。土地譲渡税は、購入価格に基づき、取引終了時に支払われます。

オンタリオ州の場合、トロント市では、州の土地譲渡税と市の土地譲渡税の2つの税金の対象となりますが、州とトロント市の両方からリベートを請求できます。条件としては、申請者がカナダ国民またはカナダの永住者であり、購入から9か月以内に居住する必要があります。トロントの転売および新築物件は最大4,475ドル相当(住宅価格400,000ドルまで)のリベートが受けられます。価格が400,000ドルを超える住宅の場合でも、購入者は最大の割戻しを請求できますが、土地譲渡税の残りを支払う必要があります。

オンタリオ州の土地譲渡税も、最大4,000ドルのリベートを受け取ることができ、価格が368,333ドル以下の住宅の全税額をカバーします。トロントと同様に、368,333ドルを超える価格の住宅でも、全額の割戻しを受け取ることができますが、購入者は残りの税金を支払う必要があります。

還付金や、インセンティブについては、対象となる条件もいろいろありますので、ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。