Bidding War

Posted by:

不動産の入札合戦(Bidding War)
一つの売家に2つ以上のオファーが入り競売となった場合

グレータートロントエリア(GTA)の不動産市場は、相変わらず活発な動きを見せております。最新のトロント不動産協会の統計によりますと、住宅価格の平均値は昨年から8.5%上昇となっています。
このような活発な不動産市場で、特に売り手市場、すなわち市場に出ている売り物件の数が、家の購入目的で、家を探しているバイヤーの人数に比べ少ない場合、市場に出ている家の提示価格を上回る価格で家が売れることが多々あります。

これは、一つの家に2つ以上のオファーが入り、競売となるために起こる現象です。現在のトロントの不動産市場では、不動産の入札合戦(Bidding War)になった場合、提示価格を15~20%も上回る値で売れたなどというケースも珍しくありません。

この不動産の入札合戦、実はきちんとしたルールが少ないのですが、購入者にとっては、希望の家が買えるかどうかの対決の大切な場面です。ここで、よくある購入者からの質問にお答えするという形で入札合戦に関することを説明させていただきます。

1.「Holding Back Offer」の意味は何ですか?
よく、リスティングに「オファーはこの日に受け付けます」と、具体的な日にちが明記されています。通常は、物件が市場に出て5日から7日後が多いです。これは、多くは売り手の戦略で、少し市場価格より低めの値をつけ、より多くのバイヤーの興味をかきたて、入札合戦を狙うのが目的です。

2.オファーの受付日が決まっている場合、買い手は絶対にその日しかオファーを入れられないのですか?
いいえ、買い手は、決められたオファーの日以前にオファーを提出することができます。これをブリーオファー(Bully Offer)と呼びます。
売り手のエージェントは、オファーが入ったことを売り手に伝える義務があります。売り手がそのオファーを考慮する意思がある場合、売り手のエージェントは、(1)リスティングの情報をアップデートしてオファーの受付日を変更、(2)その家の見学をした人、および、興味を示した人すべてにオファー受付日(方法)の変更を連絡する、といった2つの義務があります。
現実的には、オファーの内容がよほど売り手に気に入る内容でないと、売り手がブリーオファーを受領することは少ないですが、買い手は、もしその折、受領されなくても、以前から決まっていたオファーの日に再度オファーを出すことは可能です。

3.複数のオファーで入札合戦となった場合、競争相手のことはわかるのですか?
売り手のエージェントが明白にしなければならないと義務付けられていることは、何件のオファーがあるか、オファーの中に売り手のエージェントもしくはそのエージェントの所属不動産会社からのオファーはあるかということです。
また、そのエージェントが売買両方を扱った場合、売り手の支払う手数料が減る場合は、売り手の決断に影響することなので、そのことも明白にする必要があります。他のオファーの金額や内容は明らかにされません。

4.入札合戦(Bidding War)となったときはどんな対応が必要ですか?
複数のオファーの取り扱い方に関して、決められたルールは少ないので、オファーする値段も含め、オファーの内容、戦略などは、経験豊富で信頼できる不動産エージェントのアドバイスをもとに検討することが大切かと思います。
オファーは、ファックスやEメールで決められた日時までに売り手方の不動産会社に提出する場合と、直接、決められた日時にオファーを、売り手とそのエージェントに買い手のエージェントが会い、直接提出する場合があります。
いずれにしても、本来の家の市場価格を把握した上で、購入できてもできなくても、後悔がないような値段を決めることが大切です。

オファーが多数ある場合、ひとつ際立っていいオファーがある場合以外は、売り手は一度でオファーを選択することは少ないです。たとえば、上位2、3のオファーを出した買い手のみ残し、買い手に値を再検討させ、そこからまた新たな値で入札、オファー提示が始まるというパターンが多いです。
ただ、どんなに準備万端でオファーの日に備え、できる限りのオファー価格を提出しても、競争相手がいる場合、必ずしも購入できるというわけではありません。自分の欲しかった家が買えなかったときの落胆は、実際、つらいものですが、家は縁のものだと思います。

絶対いつか自分の希望の家が買えるという信念を持ち、自分のオファーが受領されなかった場合も、それも念願の家が買えるまでの行程の一つと思って、早めに気持ちを入れ替え、次に進むことが念願をかなえる秘訣です。

0

About the Author:

Add a Comment