さて、今年3月のGTAの不動産セール状況の数字が出ました。メディアでも、取りざたされているように、GTA(グレータートロントエリア)は、まさに、売り手市場が加速しています。3月の平均住宅価格は、なんと、コンドミニアムを含めても、$916,567、昨年3月より、33%増しとなりました。したがって、この表にありますように、今年に入ってからのGTAの平均住宅価格は、$873,631となりました。

この価格上昇の一番の理由は、供給の少なさです。今月になって、リスティングの数は昨年より増えているとはいえ、増え続けているセールス数に及ばない、リスティングの数です。表にある、Month of Inventoryですが、0.66というのは、もし、市場に新しい物件が出ない場合、今出ているリスティングは、0.66ヶ月、つまり、3週間そこそこでなくなってしまうということです。通常、バランスのとれたマーケットは、MOI (Month of Inventory)が、4,5ヶ月といわれています。それより少ない場合は、売り手市場、多い場合は、買い手市場となります。もう、GTAはまさに売り手市場です。

これから、オンタリオ政府もスローになる様子がないGTAの住宅事情を何とか抑えるための規制を考えているようですが、今月中には何か発表されるのではないでしょうか。