やっと春らしい気候になってきましたね。春は不動産市場がいちばん活発になる季節です。皆様もご近所で「For Sale」の看板があちらこちらに出てきだしたのにお気づきかと思います。

さて、ホームオーナーでいらっしゃれば、まず、お家のことで考えるのは、「今、自分の家はどれくらいの価値があるのだろうか」ということと、「どうしたら、家の価値が上がるだろうか」といったことだと思います。

 

家の価値は、そのロケーション(場所)、築年数、大きさ、家の状態などいろんなことが影響しています。ロケーションなど変えられない部分もありますが、家の状態を良くすることで、家の価値を上げることは可能です。

たとえば、これからの季節、比較的容易にできる家の改善としては、家の外観(カーブアピール)を良くすることが挙げられます。家の外観を改善することは、家を売る際にも、見落としてはいけない大切なポイントです。やはり、外観は、家の第一印象ですからね。外観の改善として主な事項は、次のようなものです。

・庭、芝生の手入れ
・窓、雨どいをきれいにする
・外壁にペンキを塗る
・春らしい小物などを飾る
・階段、手すりなどの補強、修理

通常、家の改装や、修理は、必要に応じて行ったり、また自分たちの生活や、生活スタイルの向上を考えて行われ、家を売るからというわけではないことが多いです。しかし将来的なことも考え、改装にかけた費用に対し、どれくらいの割合で、家の価値を上げるかを知った上で、改装計画を練るのは大切だと思います。

 

Appraisal Institute of Canada(家の価値を査定する機関)によりますと、改装にかける費用に対する、収益率のいい改装は、下記のようになります。

・キッチン - 収益率:75 to 100%
・バスルーム - 収益率:75 to 100%
・フロア - 収益率:50 to 75%
・クローゼット - 収益率:50 to 75%
・エネジーアップデート - 収益率:50 to 75%

そのほか、内装のペンキ、ドア、窓のアップデート、エアコンの設置などもコストパフォーマンスのいい改装となっています。やっぱり、水回りをきれいにするのは、自分が住むためにも、そして、家の価値を考えても大切なことですね。

ちなみに、ドライブウエーをアスファルトにするアップデートや、プールやスカイライトの設置は、あまり大きな収益率が望まれません。

この春、長い冬の間あまり手をかけていなかったお庭をきれいにしたり、ペンキを塗ったりして、少し家に手をかけてみませんか。一度にたくさんの改装は大変ですので、一年に一つプロジェクトを決めて、出来ることから少しずつアップデートしていくことをお勧めします。