マルチプルオファー(競売)

real estate roads最近、コンドミニアムの売れ行きは、供給が増えていることもあり、少しスローになってきましたが、一軒家のほうは、まだまだ売り手市場が続いています。そんな市場では、よく、売主側が、オファーを受領する日を指定して、市場に出す事がよくあります。これは、1.売主、そのエージェンともに、オファーの入る日が決まっているので、予定を組むことが出来、便利。2.オファーを入れたい買主が、特定の日にオファーを入れるため、数件のオファーが同時に入ることがあり、(これをマルチプルオファーと呼ぶ)希望売値(アスキングプライス)より、高い値で売れる可能性がある。という売り手にとっては2つの利点があります。

もちろん、その場合、希望売値のつけ方がとても大事で、よく、買主の興味を注ぐため、市場価格(マーケットバリュー)よりあきらかに低い値で、市場に出し、オファーの日に一件もオファーが入らず、その後、値下げどころか、値上げをするリスティングも時々見かけます。こうなると、売りにくくなるのは必須ですから、売り手もリスクを負うわけです。

しかし、売り手市場のマーケットでは、市場価格もしくは、少しだけ低めにつけられた値段の家には、数件のオファーが集まることが多く、結果的に、売主が出した希望価格を上回る値段、時にして、10%増しで売れるというのも珍しくはないのです。というのも、売主側のエージェントが買主側のエージェントに知らせなければならないと義務図けられていることは、何件のオファーが入ったかということだけで、オファーの内容は明かさなくていいので、買主は、オファーの数を元に、いくらくらい値が上がるか予想を立て、オファーする値を決めるしかないので、当然、オファーの数が多ければ多いほど、売値が上がるというわけです。

買主側としては、マルチプルオファーの状況になったら、まず、デポジットを、バンクドラフトで用意する。Conditionの少ない、出来れば、ないオファーを出すなど、最善を尽くし、値段に関しては、実際のマーケットバリューを知った上で、買えても買えなくても後悔のない値段(これがまた難しいのですが)を決定して競争に臨むことが大切だと思います。