8月のGreater Toronto Area (GTA)のレポートが発表されました。この8月は、昨年の同時期の12.5%減の売買数(セール数)でした。また、新しく市場に出た売り物件の数も、昨年比5.5%減となっています。

セール数の減少の理由としては、7月に施行された、住宅ローンの新しいルールにより、借り入れが厳しくなったこと、特にトロント地区のセールス数の減少はGTAの中でも著しくなっていますが、これは、近年の不動産の値上がりに加え、オンタリオ州のLand Transfer Taxに加えて課税される、トロント市のLand Transfer Taxが理由だといわれています。

しかしながら、GTAの8月の平均セール価格は、$479,095で、昨年同時期より、約、6.5%上昇しています。特に、一戸建ての家の価格が、15%の上昇を記録したため、全体の価格上昇につながったようです。

家のタイプ別で見ると、8月は、コンドミニアム、特にトロント地区の値の滞りが見受けられます。この春まで、予想を上回る価格上昇と、需要と供給の関係で、市場に出ている数が多い、コンドミニアムの値が少し修正に入っているようですね。

全般的には、セール数が減っていますが、それに比例し、新しく出るリスティングの数も減っているため、値段は引き続き上向きを保つだろうというのが、トロント不動産協会の市場分析担当者の見解です。

さて、9月に入り、いわゆる秋のマーケットの始まりです。例年からすると、出だしがスローのように感じますが、これからまた市場の状況をアップデートしますね。