あけまして、おめでとうございます。今年も皆様のご健康とご多幸をお祈りします。

今年も、家の購入や、売却のお手伝い、そして、皆様に役立つ不動産情報のご案内など、より多くの方々に喜んでいただけるようなサービスをご提供させていただく所存です。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2018年干支「戌」年賀状イラスト 新年正月の挨拶をする裃姿の犬

 

さて、2017年が終わり、12月の不動産市場情報がでて、トロント不動産協会より、GTAの2017年の年間を通した数字がでました。

昨年度の市場の状況を振り返って見ましょう。

まず、2017年の年間売買件数は、92,394でした。これは、最高記録の2016年に比べ、18.3%減となっています。また、平均売買価格に関しては、2017年、年間を通した平均が、$822,681で、これは、2016年と比べ、12.7%増しとなっています。

年間を通しての2017年度の住宅価格は、前年を上回っていますが、2017年度は、価格の動きの激しい年でした。まず、第一四半期(1月~3月)は、市場物件数が少なかったこともあり、前年度秋からの価格上昇にさらに拍車がかかり、記録的な価格上昇を引き起こしました。その後、4月21日に出されたオンタリオ政府の、非居住者の住宅購入税も含める、Ontario Fair Housing Planの導入後、売買数、平均価格共に、下向きのの方向に動き出しました。ただ、トロント不動産協会、及び、州政府や、Statistics Canadaの調査によると、実際にオンタリオ州では、非居住者の住宅の購入が、価格上昇の主要因ではなく、この非居住者の住宅購入税の影響は、直接的なものより、購入者に与える不安材料として働いている傾向が大きいようです。そして、第4四半期ごろには、ある程度、市場が平常にもどり、値段も緩やかに戻ってきているというところです。

また、興味深いところでは、下半期以降の価格上昇は、住宅のタイプにより、かなり違いができています。価格的に一番高い、detachedの家の値段の上昇は、著しく少なく、エリアによっては、値下がり傾向にもなっています。それに比べ、コンドミニアムは、需要、価格共に上がっており、二ケタ台の価格上昇を続けています。これも、近年の住宅価格上昇をうけ、価格がまだ手ごろなコンドミニアムを居住に選ぶバイヤーが増えてきたためだと思われます。

さて、1月1日には、新たに、モーゲッジの審査が強化され、今まで対象外だった、ダウンペイメントが20%以上の購入者にも、stress testとして、審査に使われる金利が高いレートになります。それにより、借りられる額も必然的に減ることになります。すでにその新しいルールが始まっていますが、これからその影響はどのようにでるのか、この春のマーケットに与える影響はどうか。注目されるところですが、まず、1月末にトロント不動産協会が今後の市場動向のレポートをだしますので、またお知らせしたいと思います。