4月20日に政府が出した新しい住宅に関する法案後である、5月の統計が出ました。ある意味予想通りの結果で、市場に出ているアクティブリスティングの数が歴史的に低かった2015年度の5月の件数と比べ、42.9%増しの、18,477件、特に一軒家などの低層家屋の数がふえました。それでも、平均的なリスティングの数を上回ることはなく、インベントリーも2ヶ月ほどしかないので、売り手市場の位置づけが変わったわけではないですが、セールス数、値上がり数共に5月は4月をピークに、下がっています。これは、自然な数字の調整として、安定した不動産市場を保つために、歓迎すべき傾向かと思われます。

とにかく、この3月4月の値上がり、セールス数とも、予想以上の大幅な伸びとなり、このペースが続くと、安定した不動産市場を保つことができなくなるという不安は、かなり多くの人が持っていたと思います。5月の数字で、そのペースが落ち、また、これから夏に向けて、売買数も今後減ることが予想されます。ただ、不動産価格、売買件数に一番大きな影響を与えるモーゲッジの金利は、まだしばらく、変動しない予想ですので、今後大幅な変化はないと思います。

また、非居住者に対する15%の住宅購入税の影響も、今後しばらく市場を観察する必要があります。